体格に合ったクラブ選び
体格に合ったクラブ選びについて
基本的なことを説明しますと、ゴルフクラブは野球のバット同様、身長と道具(クラブ)の長さを比例させる必要はありません。プロでもそうですが、背が高くても低くてもクラブの長さは大体同じぐらいです。ドライバーは44~45インチ、アイアン(5番)は38インチ前後が主流で、初心者にもこの長さがいいでしょう。
ライ角度をあわせることが最も重要
ただし、アイアンに関しては(長さは同じでも)、ライ角度を合わせることが大事なポイントです。ライ角度とはヘッドとシャフトのおりなす角度のことで、ボールを打つつもりで構えた時に、トウ側(ヘッドの先端)が5ミリ(100円硬貨3枚分)ほど浮くクラブを選んで下さい。
このライ角度を自分に合わせておけば、身長が高くても低くても、アドレスしやすくなりますし、正しいスイングを身に付けやすくなります。
国内メーカーのクラブは60~61度が主流
一般男性の場合、身長が170センチ以下の人は60度前後、175センチ前後の人は61度前後、180センチ以上の人は62度前後(いずれも5番アイアン)が目安で、数字が少ないものをフラットなライ角度、数字が多いものをアップライトなライ角度といいます。
ライ角度はメーカーによって異なりますが、国内メーカーのライ角度は60~61度ぐらいのモノが多く、米国メーカー(US仕様)は62度前後のアップライトなライ角度のアイアンが多く出回っています。
アイアンのシャフトはスチールがおすすめ
重さについては、初心者には軽いクラブよりも少し重めのクラブがおすすめ。適度な重さがあった方が、体を使ったスイングを身につけられます。ドライバーは295~315グラムが目安です。野球や他のスポーツの経験があり、人並み以上のパワー、体重がある人は、これよりも少し重め(310~330グラム)をおすすめします。
アイアンは5アイアンを基準として370~400グラム前後が目安で、パワー、体重がある人は400グラム以上、そしてシャフトはスチール装着モデルをおすすめします。
硬めのシャフトを選ぶより少し重めのクラブを
ちなみに、シャフトは硬さが2種類以上用意されている場合が多いですが、スイングがある程度しっかりしてくるまでは、普通の硬さであるR(レギュラー)の方がいいでしょう。
大事なことなので繰り返しますが、初心者でパワーがある人の場合、硬いシャフトを選ぶよりも、重いクラブを選んで下さい。
自分に合ったグリップに交換すること
最後にもうひとつチェックしたいのが、グリップの太さ。グリップは手とクラブをつなぐ唯一の接点です。手が大きくてグリップがしっくりこない(細いと感じる)場合は、すり減っていなくても太いグリップに交換すべき。逆に握って太いと感じる場合は、細いグリップに交換して下さい。
自分の手にフィットしたグリップを選択することも、ゴルフ上達に欠かせない要素です。