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パッティング

パターの性能を理解する

現在、市販されているパターの形状は様々で、中にはかなり変わった形状のものもありますが、大きく分けると4タイプに分類されます。
ここでは、それぞれの形状のパターについてご紹介します。

T字型パター

このT字型パターはシャフトがヘッドの真ん中に付いており、高い方向性が特徴のパターです。このパターが登場した当初はあまりに入るのでキャッシュインの異名を取りました。

L字型パター

L字型はシャフトがヒール側に付いたタイプです。フェース面の向きが変わりやすいので、繊細なタッチが要求されます。
このタイプの特徴はアイアンなどの他のクラブに造りが似ているので、同じような感覚でストロークが出来るという点です。

マレット型

ヘッドの後方に楕円形のふくらみを持たせたタイプです。他のタイプのパターに比べてヘッドの重量が重くなっているので、転がりが良く、遅いグリーンなどに有効なタイプといえます。

ピン型

これは、トウ・ヒール理論から生まれたパターで、トウとヒールに肉厚を付けてウェートを分散させることで芯を広げています。
そのため打ち損ないが少なく扱いやすいパターといえます。

ラインを正確に読むには

グリーンには必ずラインというものが存在します。このラインをいかに正確に読むかが、カップインの確率を大きく左右します。
せっかく良いストロークでイメージ通りにボールを打ち出すことが出来たとしても、ラインを読み間違えていればカップインは望めません。

ここでは、出来るだけ正確にラインを読むにはどうすれば良いかをご説明します。
まず、グリーンというのは自然の中に造られているので、必ず地形の影響を受けています。近くに高い山などがあればそちら側が高く、反対側が低くなっているとほぼ断言できます。
最初に周囲を見回してもっとも高い位置を見つけましょう。

次に、グリーンに乗る前に、遠くからグリーン全体の傾斜を確認しておきます。グリーンから離れた所から見れば、全体のうねりや傾斜が把握しやすくなります。
グリーンに乗ったら、改めてどこが一番高いのかを確認して、グリーンの外からでは確認出来なかった小さなマウンドが無いかなどをチェックします。
最後は、実際にボールのある位置からカップまでのラインを読みます。

ボールの所に行く前に、カップをはさんでラインの反対側からや横の位置からおおまかな傾斜を観察しておきます。
その確認が済んだら、ボールの後方から傾斜を見て、今まで得た情報と照らし合わせてカップまでのラインのイメージを決定します。
細かいアンジュレーションや芝目もラインに影響を及ぼしますが、曲がり具合を決定する1番大きな要素は、あくまでも「傾斜」です。
グリーンの傾斜をどれだけ正確に把握出来るかが、ボールをカップインさせるために1番重要な要素になります。

リラックスしてストローク出来る構えとは

「パットに型なし」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
どんな構えをとり、どんな打ち方をしたとしても入ればいい訳ですから、その人の持って生まれた感性を効果的に、なおかつ最大限に発揮できる構えが正解ということになるわけです。

しかし、やはり基本は押さえておくほうが良いでしょう。
アドレスの基本の一つに前傾角度があります。パッティングでの前傾角度は30度前後が1番安定します。
これ以上に体を前に深く屈めると、前傾が強くなりすぎて、わきが甘くなり腕や手首に頼りやすくなってしまいます。
これでは手首をコネたり腕を使いやすくなってしまうので、方向性が狂いやすくなります。さらに、目線が低くなるので距離感が掴みにくくなるといったデメリットも生まれます。

反対に、前傾角度が浅くて構えるとわきの締まった姿勢になり、背骨が1本の軸となって肩と腕を一体化させて動かしやすくなります。高い位置からラインを見ることができ、肩でストロークしやすくなります。
距離感も出しやすくなりますが、腕の振りが制限されてストロークがインからインになりやすく、方向性がやや悪くなります。
前傾角度を30度にして、背中を少しだけ丸めるように構えると、こうしたデメリットを消すことが出来ます。
上記のように構えると、胸の前にゆとりが出来て、腕を振るための空間が生まれます。この空間が出来れば、両肩と両肘でできる五角形をキープしながらストロークすることができ、肩の縦回転もスムーズに行えます。
さらにアゴを無理に締めないことで、正確な距離感を生み出すこともできるのです。

パッティングの時のボール位置

パッティングの際にボールをどの位置に置くかは、目とボールの関係を重視することで、正確なストロークがしやすくなります。
パットの時には必ずグリーンのラインを読みますが、構える時にはライン上にあるボールに対して、目は真上もしくは少し内側にくるように構えます。
これは自然な前傾角度を取った時にくる位置で、両目をラインに対して平行に使うことができます。
目がボールに対して内側になりすぎると、ボールが遠くなり手を前に伸ばさないとストロークが出来なくなります。逆に近くなりすぎると前傾が強くなりすぎてテークバックでヘッドが外に出てカット打ちになってしまいます。

ボールの置く位置は、基本的には左かかとの内側延長線上で、左目の真下からボール1~2個分前に出た位置になります。
スタンスを肩幅にとったと仮定して、左目の真下からボール3個以内が許容範囲と考えましょう。
この範囲の中なら両目をラインと平行に使えるので、構えた後にラインが見やすく、ストロークもスムーズにしやすくなります。
反対に、ボールが左目の真下より内側に来てしまうと、ラインが見づらくインパクトで詰まりやすいので注意してください。

フィーリングの良い打ち方をするには

パットは非常にデリケートな感覚が必要です。そのデリケートな感覚を出すためにも、グリップは自分のフィーリングが1番伝わるものを選択するべきです。
グリップにはいくつか種類がありますがおすすめは「逆オーバーラッピング」です。

一般的には右手が利き手の人が多いので、右手の指を全て使うことにより、利き手のデリケートな感覚を最大限に出せるこの握り方がおすすめなのです。
さらに、力一杯握ったのでは頭の中に描いたイメージが利き手に伝わりません。
グリップはゆるく握るよう意識しましょう。特に主役となる右手は力を入れすぎないようにします。
右手は「駆動」の役割を、左手は「支え」の役割と考えましょう。
柔らかくグリップすることが出来たら、次はストロークです。
感覚としては、右手1本で振る感覚で振ります。この時に右手の手首の角度を変えないようにしましょう。
「パットに型なし」といわれますが、この右手の形には意識を持ちましょう。