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フォームよりもグリップが大切な理由

ゴルフスイングというと、フォームが大切だと言われることが多いですよね。
勿論、フォームも大切なことだと思うんですが、フォームは結果であることが多いのです。

ミスの原因の9割はグリップかスタンス

伝説のレッスンプロ、ハーヴィー・ぺニック (1904-1995)は自身の著書の中で、こんなことを指摘しています:

アマチュアのゴルフスイングに問題があるとすれば、それは9割の確率でグリップかスタンスに問題がある。(ハーヴィー・ぺニック)

これはペニック氏も言っていたことですが、グリップやスタンスの間違いから来る「症状」は信じられないほど、多岐にわたります。
ゴルフスイングのアドバイスをする際(プロでもアマチュアでも)、一番簡単なのがこの「症状」そのものを改善しようとすることです。

しかし、ゴルフスイングは風邪と違って、免疫の力で自然と治ったりはしません。原因はいつまでもそこにあるのに、症状だけを治しても意味はありません。
スイングのプレーンや軌道って、グリップが作っているものです。

スイングの軌道というものはグリップが作るもの

これはタイガー・ウッズなどトッププロも語っていることですが、ゴルフスイングというものはグリップやアドレス、ボールの位置といったスイングをはじめる前の段階の要素によって大きく左右されます。
グリップには大きく、ウィークグリップ、スクウェアグリップ、フックグリップに分かれます。今回はウィークグリップとフックグリップの場合、スイングのポジションにどんな影響を与えるのかについて少しご紹介させていただきたいと思います。
繰り返しますが、これらは間違ったグリップが作り出した「症状」ですから、これらを直接直そうと思っても、まずうまくはいきません。直すにはまず、グリップそのものを直す必要があります。
ただ、下記の「症状」を見てご自分に当てはまることがあれば、自分のグリップがどっちのタイプなのかがお分かりになると思います。

ウィークグリップ

  • テークバック時にクラブを極端にインサイドに引きやすくなる
  • トップの位置でシャフトが左を向きやすい
  • スイングそのものがアップライトになりやすい
  • バックスイングの途中、左腕が地面と平行になるポジションでシャフトが寝やすい
  • トップの位置で、フェースが正面を向きやすい
  • ダウンスイングでアウトサイドから振りやすい
  • プロのスイングのフォームを見ると、この位置ではもっとシャフトが立っているのですが、この位置でシャフトが寝ているということは、フェースはかなり開いていることになります。
    この位置を無理矢理、振り方を変えて直そうとしても、シャフトをもっと立てることはできても、飛距離がどんどん落ちていくことに繋がります。

    フックグリップ

  • テークバックでクラブを外側に上げやすい
  • ダウンスイングでインサイドから振りやすい
  • バックスイングで左腕が地面と平行になるポジションでシャフトが立ちやすい
  • トップの位置で、シャフトが右を向きやすい
  • トップの位置でフェースが上を向きやすい
  • このようにグリップによってスイングの軌道、クラブシャフトの位置、フェースの向きなどは大きく左右されます。
    もともとウィークグリップで握っていた方のゴルフスイングのフォームが、フックグリップに変えた途端に見違えるようになったということはよくある話です。