右手をストロンググリップにするとボールを叩きやすい
レッスンプロとしても有名な江連忠氏が以前自身の著書の中で、「自分は右手をより叩きやすくするためにストロングに握っている」といったことを語っていたことがありました。
江連氏を含め、多くの有名なレッスンプロは飛距離アップという面において、右手の重要性を指摘することがよくあります。
そのため、右手は飛ばしやすい、つまりボールを叩きに行きやすいグリップ(ストロンググリップ)にするというのは、1つの方法です。
勿論、個人差がありますし、打ちたい球筋によっても変わってくると思うんです。ただ、スライスを直したい人であったり、ドローボールを好む人は右手を意図的にストロンググリップにするのもよいのかも、知れません。
右手のグリップをストロングにするには、グリップを握っている右手を右方向に回すことです。右手の人差し指と親指の間にできたVの字がどこを指すかを1つの目安にするのもいいと思います。
右耳、右肩と右耳の間、右肩という風に握り直してはボールを打ってみるという試行錯誤をするのも楽しいかも知れません。
ここまで右手のグリップに関して書いてきましたが基本としては、右手と左手の平が平行になるように握ることだと思います。
そこからご自分なりに、例えば、右手のみ若干ストロングにしてドローボールを打つということを試しましょう。
飛ばしの世界チャンピオンのグリップ
ドラコン世界選手権で何度も優勝した、シーン・フィスターという選手がいます。キャリーで350ヤードを軽々と超える彼のショットを支えているのは、持って生まれたパワーだろうと誰もが思ってしまいます。
しかし、彼は飛ばすために徹底的に基本から研究してきたことを自身の著書の中で語っています。彼は、正しいと言われてきたことをただ実践するだけでなく、自分なりに試行錯誤を重ねたそうです。
グリップの試行錯誤を重ねたことの1つでした。彼のグリップの握り方のポイントは
1.左手は少しだけストロンググリップ
2.右手は左手よりも少しストロンググリップ
3.左手の親指はグリップのやや右サイドに置く
4.左手の親指と人差し指でできたVの字は右の鎖骨を指す
5.右手の親指と人差し指でできたVの字は右の鎖骨よりも少し右を差す
面白いのは左手よりも右手の方がストロングになっている点でしょうか。これはやはり思い切りボールを叩きにいった際にフェースが開いてしまうのを抑える意味もあるのかも知れません。
いずれにしても、右手をストロンググリップにしてボールを思い切り打ちに行く際は、右には絶対にボールを打たないという覚悟が必要です。最初から右を向いておいて、ミスが出るとしたらフックという風に考えておくのもいいかも知れません。
ミスを限定してしまえば、思い切り振ってゆけるものです!