両足の位置とスタンスの向き
ゴルフでは両足の位置(スタンス)が重要だとよく言われます。
大切なのは、スクウェアに構えることです。スクウェアに構えるとは、ボールとターゲットを結んだターゲットラインに対して、両足を結んだ線が平行になることと思われている方もいらっしゃるかも知れません。
でも、それ以外にも大切なことがあります。
スタンスをスクエアにすれば、体もスクエアではない?
タイガー・ウッズも練習に訪れていたある練習場がアメリカにあります。
彼らの練習方法は色々見てきましたが、まずよく見るのがスタンスをチェックするために地面にクラブを置くこと。
ボールとターゲットを結ぶターゲットラインと両足のラインの間にクラブを置いて、スタンスの向きを確認しながら打つわけです。
プロでもそれだけスタンスを気にしているわけですね。
ただ、この練習方法(又は似たような方法)には落とし穴があります。それはスタンスだけをスクウェアにすれば、体もスクウェアだと感じてしまうことです。
実際は両足の位置、つまりスタンスだけでは体の向きは殆ど分かりません。スライスが多い人は肩のラインがスタンスよりも開いていることが多い傾向にあり、フックの人はその逆です。
だから必ず肩のラインにクラブを当てて、方向性をチェックした方がいいと考えています。何十発も打っているとアドレスはどこかが緩んできたり、変わってきたりするものですから。
もう1つ、あの有名なレッスンプロ、ハーヴィー・ぺニック (1904-1995)は
「両足の太ももにゴルフクラブを当ててみなさい。そのクラブの向きを見れば、あなたがどこを本当に狙っているかがわかるはずだ」
といった言葉を残しています。このクラブの向きは、正しければ(スクウェアなら)ターゲットラインと平行になっているはずです。
また、スクウェア・スタンスで構えるにはなどでもご紹介してきましたが、もう1つの両肩にクラブを当てて見ること、両足の太ももにクラブを当ててみること以外に、両膝にもクラブを当ててみるのも良い方法だと思います。
両膝だけがオープンになっているというケースもあります。
そして、そういったアライメント(方向性)のミスやエラーは、その多くがグリップに原因があるように思うのです。
例えば、グリップがその方にとってウィークグリップだった場合(一般的に言われているスクウェアグリップであっても人によってはそれがウィークグリップとなることもあります)、スクウェアに構えているつもりでも体のどこかがオープンになることがよくあります。
フックグリップの場合はその逆です。
スタンスの向きをとにかく気にしていたけど、どうしても右肩を引いて構えてしまうという方がいましたが、この方の場合はフックグリップが原因でした。
グリップというのは本当に多くの影響を与えるのだなと、思うのです。