プロゴルファーとは?
トーナメントで活躍するプロゴルファーたち。初心者には憧れの存在ですが、彼らはどんな方法でプロになったのでしょうか。
ゴルフのプロにはトーナメントでプレーするトーナメントプロだけでなく、スクールなどでゴルフを教えるティーチングプロという存在もあります。今回はあまり知られていないゴルフの「プロ」にスポットを当ててみました。
日本で“プロ”として認められるには
日本では、トーナメントプロもティーチングプロも、公益社団法人 日本プロゴルフ協会(PGA)によって認定されています。
PGAのホームページhttps://www.pga.or.jp/teach/にも明記されています。
日本プロゴルフ協会(略称・PGA)は、日本で唯一のプロゴルファー認定団体です。
現在PGAが認定しているプロゴルファー資格には、「トーナメントプレーヤー(TP)」、「ティーチングプロ(TCP)」の2種類あります。
「トーナメントプレーヤー」とは、ゴルフ技術に特に優れ、トーナメントに出場するだけの技能、及び知識を有した者に付与されます。
一方、「ティーチングプロ」とは、ゴルフ指導技能に優れ、広範にわたるゴルフ知識及びPGA指導要領を取得した者に付与され、ゴルフの普及と発展を目的に活動します。
この資格認定を受け、日本では“プロ”として認められることとなります。
PGAプロテスト
公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)のプロテストは、毎年1回5月から8月にかけて実施されており、4つの段階から構成されています。第1段階が、「プレ予選」、第2段階が「第1次プロテスト」、第3段階が「第2次プロテスト」、第4段階が「最終プロテスト」となります。
受験資格は、16歳以上の男性で「ゴルフ研修生として受験資格を獲得した者」、「競技実績による受験資格に該当する者」など、いくつかの条件がありますが、国籍は問われません。
トーナメントプロの登竜門QT
トーナメントに出場するには、上記のPGAプロテストに合格した上で、一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)が開催しているクオリファイングトーナメント(QT)でファイナルまで残り、成績上位である必要があります。プロであればシードが与えられますが、アマチュアでも公益財団法人 日本ゴルフ協会(JGA)のハンディキャップ3.0以上であればファーストQTから出場可能です。
また、アマチュアで参加したツアー競技で優勝した場合などは、「プロ宣言」をすれば翌年のシード権などが有効になります。
いずれにしろ技術はもちろん、長丁場の試合に耐えぬく精神面の強さが必要で、非常にタフな世界であることはいうまでもありません。
ティーチングプロ(TCP)
PGAにはティーチングプロのための資格制度があります。2013年5月PGAの公益法人移行に伴い、2015年度B級講習会受講者選定審査(2014年度に実施)より受験資格をオープン化。受験年度に20歳に達する男性は受講者選定審査を誰でも受けることが可能になりました。
こちらに合格するとまずB級会員資格が与えられ、さらに講習を重ねることにより上位資格であるA級会員の資格が与えられます。TCPは主にPGA認定のゴルフスクールなどに所属して活動することになります。
なお、「ティーチングプロ」はPGAの登録商標です。
女子の場合は?
女子の場合は、男性のPGAに対して一般社団法人:日本女子プロゴルフ協会(LPGA)という組織が運営しています。基本的に、プロになるためにはPGAと同様のステップを踏むと理解していただければよいと思います。
男子と同様に、プロテストの次にQTに挑戦し、ツアーに出場できることになります。もちろん、ティーチングプロフェッショナル制度もあります。